今年の夏から、急傾斜地崩壊防止対策工の模型を作って販売することにしました。地元説明対応に当たられる行政の方から、「欲しい。それも担当者が決済できるくらいの費用で」というニーズを聞いたからです。
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急傾斜地崩壊防止対策工の地元説明用模型の販売開始予定
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急傾斜地対策の代表的な工法
当社は、数年前からフルカラー3D模型の作成をはじめました。当初は、EVSで作成する地下の地盤模型を作成することを目的としていました。地表地形や家屋等の構造物は、取り組んでいる会社が多いので競争力に問題があると考えたからです。広めたかった模型は下記のようなものです。
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軟弱地盤(空洞部)の家屋の柱状改良
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向上の土壌地下水汚染の分布と濃度
この模型は、石膏を材料とし、それにインクジェットプリンタで使うカラーを吹き付けて0.1mmずつ積層して作成します。難点は材料価格が高いので、結果的に製品価格が高くなってしまうということです。縮尺が2倍になると、体積は8倍になりますので、価格は桁が1つずつ上がっていくということになります(大きくなれば中をくり抜くことによって材料を節約できますが、分解できるタイプの模型だとそれができません)。
現在は、UAVで撮影した写真からモデルを作って模型にしたり、地理院地図にフルカラー3Dプリンタ用のデータ出力ができるので、それを印刷したり(国土地理院の許可を得ています)していますが、こちらは競争力がある分野ではないので、競争力のある地下や対策工絡みのことを発展させていきたいと考えています。
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伊豆半島のフルカラー3D模型
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地理院地図から作成した地形模型