谷埋め盛土の抽出
空中写真
1948年11月撮影写真(盛土前の地形) 1997年2月撮影写真(盛土後・地震後の地形)
アナグリフ(右目:ブルー、左目:レッド、の眼鏡をかけると立体的に見えます)
地形図
明治前期の地形図:家屋は丘陵地の尾根付近の地盤の良いところに建てられていることがわかる。 兵庫県南部地震後の被災谷埋め盛土図:低地や谷埋め・池埋めの盛土上にも家屋がたくさん建っている
被災状況
被災直後の写真:手前と電柱は地山にあり、電柱と壁・家屋の境界に地山と盛土の境があり、家屋のある宅地側は谷埋め盛土。盛土は左側に滑動した。 3年半後の写真:地震がおわってからも盛土はじわじわ動いたとのこと。家屋は全壊し、取り払われていた。
写真左側からの盛土の滑動は、右側の小さなマンションで止まり、その手前でガレージを破壊し盛土地盤を隆起させていた。
盛土地盤の隆起:マンションは3階建ての小さなものであるし、その杭基礎には十分な根入れ長があるわけではないので地すべり抑止杭の機能はないが、これで十分止まった。 隣の谷埋め盛土でも変状が起きた。駐車スペースが異様に狭くなっているのは、その途中から相対的に地盤が隆起しているため。