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左の写真は、2007年春に東京のある造成地の擁壁の耐震補強をしたときのものです。

高耐食性メッキ付き鋼管有孔パイプを擁壁から打込み、頭部を梁で固定しています。

盛土の一体化(拘束化)、引抜摩擦による盛土強化、せん断抵抗付加による滑り抵抗強化、盛土内の地下水排除および地震時の過剰間隙水圧排除、擁壁を一体化することによる壁面効果など、いろいろな効果がありますので、地震時に崩れなくて済みます。

しかし、不動産屋さんに言わせると「綺麗でない」ということだそうです。強度が上がってしかも綺麗になる、というのが肝心なのだそうです。
外壁塗装による化粧
塗装業界では、外壁塗装というものがあります。おそらくこれが一番安価なのでしょう。上の写真は、合成ですが、下の写真は実際に施工されたものです。たしかに綺麗になっています。
老朽化の著しいブック積み擁壁の場合にはどうしても梁形式の受圧構造が必要になりますが、ブロックがまだ多少健全であれば、下のような受圧板(ダイクレ:グリーンパネル・コンクリート壁面補強用)を使えば、より美しくなります。
※上記の製品は、ダイクレの方にお願いしてラインナップを増やしてもらったものですが、当社に知財権その他がある製品ではありませんので他製品をお使いいただいてももちろん構いません。
※この工法は、宅地の擁壁のみならず、道路擁壁等の耐震化にも適用できます。
※有孔管で盛土の地震時の安定性を確保する工法は特許工法です。擁壁を有孔管で補強する工法も特許工法です。同様な工法を用いる場合には許可が必要です。なお、ユーザーは製品に特許使用料が含まれていますので、負担することなく自由にどなたでも施工できます
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