太田ジオメールマガジン[225]~石積擁壁の点検に用いる表面波探査、の巻~

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          ━ Vol.225 ━ 2021.8.16━

 今回は、既存石積擁壁の話です。

 石積擁壁が、雨や地震等でたびたび崩壊しています。

 例えば、一昨日の2021年8月14日朝、京都市東山区清水1丁目の「茶わん坂」で石積擁壁が崩壊したようです。 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/617945

 また、2021年6月25日には、大阪市西成区天下茶屋東2丁目の石積擁壁が崩壊し、擁壁上に建つ民家2棟4軒が崩落しました。

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00154/01254/

 擁壁も当然老朽化します。特に石積擁壁は古いものが多く、宅地においてはほとんどメンテナンスが行われていないものと思われます。

 当社は、石積擁壁の老朽化を問題として取り上げ、表面波探査を用いた擁壁の点検を実施しています。

 擁壁の点検は、従来は主に目視により行われていましたが、目視できない擁壁内部の劣化や地山の緩みを確認できないことが課題となっていました。この課題に対応し、擁壁内部を評価する方法として、2013年国土技術政策総合研究所により擁壁の表面波探査法が考案されました。
http://www.nilim.go.jp/lab/ieg/tasedai/shiryou/110228_2_7.pdf

擁壁表面波探査の模式図
擁壁表面波探査状況
擁壁表面波探査結果
擁壁の危険度評価指標

 この表面波探査法は、これまで評価できなかった壁体内部と背後地盤の剛性(Vs)を測定することができる新技術です。なお、最終的な危険度は、上表に準拠し、S波速度によって危険度大、中、小で判定することとなっています。

擁壁の危険度を知りたい方は、是非お試しください。

 <調査価格>
5万円~/戸建
※旅費交通費・諸経費は別途。

 詳細はこちら↓↓↓
https://www.ohta-geo.net/new_tech.html 

(美馬健二)

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