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2024年12月より、土層強度検査棒の取扱は
株式会社地盤リスク研究所が行っております

土層強度検査棒の件は、地盤リスク研究所のHPでご確認ください

地盤リスク研究所の 土層強度検査棒(SSP:Soil Strength Probe)

下記リンクは、太田ジオ・地盤リスクのユーザーページです

土層強度検査棒をつかうと、ひとつの斜面でも多様な強度分布があることがわかります。
動的コーン貫入試験との違いは、現場調査スピードが著しく速いということと、c・φという強度が計測できる点です。(逆に換算N値は計測できません)
左の図は実際の適用例です。普通の斜面(健全な斜面・伐採跡地)はc=10kN/m2、φ=25度程度ということがわかります。雪害による根返り地や、崩壊斜面周辺の落ち残り部の強度はうんと小さく、c=4〜8kN/m2、φ=15〜20度まで低下します。そして表層崩壊が起きます。表層崩壊が起きた場所は強度が高く、c=14kN/m2、φ=30度程度となります。こういう強度の輪廻を経て山地斜面は徐々に侵食されていきます。
崩壊跡地のみに法枠工で法面保護を実施することは、この強度分布から見れば、必ずしも合理的ではないことがわかります。
強度がわかるので、ゾーニングした箇所ごとに精度の高い安定計算ができます。どの個所に対策工を設置すべきかということが細かくわかるので、従来型の対策とは一味違う対策工を設計できます。

無降雨時の地目ごとの安全率の違い
調 査 手 順
貫入強度
貫入強度貫入力から土層の強度を推定します。貫入抵抗値Ndkは、スウェーデン式サウンディングによる換算N値と相関があります。また斜面用簡易貫入試験によるNc値や、地盤工学会の簡易動的コーン貫入試験のNd値とも相関があります。人力での貫入ですので、簡易貫入試験のNc値換算で、約10〜15程度以上の固い地盤には入りません。しかし、一般的な表層崩壊はNc値約5程度以下で起きるので、表層崩壊の調査用としては十分です。(貫入強度を得るためには、計測キットが必要です)
多点土層厚計測→土層厚ゾーニング
土層厚分布短時間で土層厚を計測できるので、多点のデータが得られます。土層厚の分布と、地表の状態(風倒木地、崩壊地等)の要素でゾーニングして、それぞれの場所を代表する地盤強度を計測します。(土層厚のみであれば、土層検査棒ロッドセットのみで可能です。このとき、複数台の土層検査棒ロッドセットがあると効率的な調査ができます)
ベーン試験→粘着力c、内部摩擦角φ
強度ゾーニング
地盤強度c・φ土層厚を計測した後、先端をベーン試験型に付け替えて荷重計とトルクレンチで強度測定します。これで、c・φ値を得ることができます。

※解析に際して、孔壁とロッドの摩擦によるトルク補正、ロッド自重による上載荷重補正を行います。
押しながら回す!--> データシート、サンプルデータ報告書
先端コーンの形状
上がベーンコーン、下が貫入試験用コーン